「頭を打ったけど大丈夫?」そのまま様子を見る前に知っておきたいこと
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転んだり、何かにぶつかったりして「頭を打った」とき、
「このまま様子を見て大丈夫?」「病院へ行くべき?」と迷った経験はありませんか?頭部外傷は、症状が軽く見えても、放っておくと命に関わる病気が隠れている可能性があります。
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受診すべき症状の目安は?
- 以下のような症状が頭部外傷後に見られる場合は、迷わず受診してください。
・頭痛、吐き気、嘔吐がある - ・視界がぼやける、物が二重に見える
- ・手足の動きに違和感がある、力が入らない
- ・痙攣や意識の混濁
- ・眠ってばかりで反応が鈍い
- ・周囲が見て「様子がおかしい」と感じる言動
これらは、脳内で出血や炎症が起きているサインである可能性があり、緊急対応が求められることもあります。
頭部打撲の際には、症状が出るまで時間差があることも少なくありません。強い衝撃でなくても内部で出血が起きている可能性があります。
「念のため」ではなく、的確な診断を行うために、画像検査の設備が整った医療機関の受診が重要です。 - 以下のような症状が頭部外傷後に見られる場合は、迷わず受診してください。
「頭を打った」とき、何科を受診すべき?
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転倒や事故などで「頭を打った」場合、外見上の異常がなくても脳や神経にダメージを受けていることがあります。
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軽い打撲と思って放置した結果、時間が経ってから重篤な症状が現れるケースも少なくありません。
そのため、頭部外傷時には「どの診療科を受診すべきか」、もっといえば「整形外科」と「脳神経外科」のどちらを受診すべきか悩む方も多いと思いますが、頭部打撲の際には、脳神経外科の受診が推奨されるケースが多くあります。
脳神経外科では、頭蓋内出血(外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫など)や脳震盪、脳挫傷といった、生命に関わる病態の早期発見が可能です。
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また、CTやMRIといった画像診断装置の有無も、医療機関選びにおいて重要なポイントとなります。
当院では、精度の高いCT・MRIを導入し、迅速かつ正確な診断体制を整えています。
さらに詳しい病気の解説や、症状ごとの見極め方、必要な検査内容については、
以下の詳細記事でわかりやすくご紹介しています。
▼ 記事でわかること
✔ 頭を打った時の正しい応急処置とは?
✔ 見逃してはいけない「要受診の症状」とは
✔ 打撲で起こり得る代表的な病気(くも膜下出血、脳震盪、脳挫傷など)
✔ 放置のリスクと、CT・MRIによる精密検査の重要性
「打った直後は元気だったのに…」と後悔しないためにも、早めの判断と行動が大切です。